見えない人/見えにくい人のスマホ個人レッスン
「福知山市視覚障害者生活支援窓口」のメインの活動の一つに、視覚障害者や目の弱い高齢者の方々がスマートホンを扱えるよう、その使い方の教授や設定の代行などの活動をしています。
視覚障害者は情報障害者とも言われています。
これからはスマートホンを扱えるかどうかで生活の質や豊かさに大きな差が出てくる時代となります。
例えば最近では回覧板のお知らせや病院の予約がネットでできたり、JRの切符はネット割引があります。
また、国や自治体もその傾向が強くなってきています。
台風や地震や水害時など避難所の開設や道路の通行状況など、市民への情報提供も、SNSを活用するようになってきました。
視覚障害者が今まで扱えていたガラ携(3G)はまもなく使えなくなります。
それは災害時や病気や事故の際に警察や消防署や家族に緊急の連絡や助けを求めたりできなくなることで、これは大きな問題です。
同じ視覚障害者でもスマートホンなどさまざまな情報機器を扱える人とそうでない人とでは大きな情報格差が生まれ、同じ市民でありながらも独りで多くの事ができる人と、十分な社会参加ができない人に分かれてしまうことになってしまうからです。
そしてそれは命に関わることになるのです。
こういう事態を少しでも軽減させるために「福知山市視覚障害者生活支援窓口」は視覚障害者や高齢者を対象にスマートホンを扱えるようにしようという活動をしています。
スマートホン(アイフォン)には画面情報を音声で読み上げてくれる機能(ボイスオーバー)が標準機能として付いています、それを使えば視覚障害者や目の弱い高齢者でもまっ平らなスマートホンを扱えます。
しかし、画面読み上げ機能を使う場合は、一般の操作とは異なる操作や設定になるので俄かには扱えません。
そして、一般のスマホの講習をしているところは少しはありますが、残念ながらボイスオーバーを使用しての使い方を教えている所は京都府北部エリアにはありません。
スマートホン(アイフォン)を販売しているドコモやAUやソフトバンクのお店ですら、一般の使い方は知っていますが、音声機能(ボイスオーバー機能)を使っての使い方は知りませんし、そんな機能がある事すら知らない販売員もいます。
これでは視覚障害者や高齢者はますます情報から遅れてしまうことになります。
福知山市視覚障害者生活支援窗口は視覚障害者・高齢者の個人を対象にした、音声操作でのスマートホンの使い方を教えています。
スマートホンが扱えるということは、視覚障害者や高齢者がが自分の力で生活を豊かにし、また自身の命を守ることにも繋がります。
本来なら国や自治体がSNSで市民に情報発信をする前に、その情報が視覚障害者や高齢者にももきちんと内容が伝わるような手立てを施し環境を整えるべきです。
しかし、現在そのような環境にはなっていません。
そこで「福知山市視覚障害者生活支援窓口」は、視覚障害者や高齢者の情報格差を少しでも少なくするために、視覚障害者や高齢者の個人を対象にしたスマートホン講習を行っています。
Copyright (C) 2024 福知山市視覚障害者生活支援窓口
|