白杖って知ってますか?



視覚障害者が歩行の際に持っている「白杖(はくじょう)」。
視覚障害者はこの白杖を「目」の代わりにして外出しており、駅や街中で見かけたことのある方もいると思います。
新聞やニュースなどのメディアでも取り上げられている話題だけに社会的認知度が広まる一方、「白杖を持っている人は、視力が全くない、全盲の人」といった間違った認識を持つ方も多いようです。

白杖とは、正式には「盲人安全つえ」という名称の福祉用具で、視覚障害者が歩行の際に路面をコツコツと叩くのに使用する白い杖のことです。
白杖の主な役割は↓
・杖先から地面の状況や突然の変化を探る情報提供の役割。
・障害物に先に当たるバンパーの役割。
・視覚に障害があることを周囲に理解させるシンボルとしての役割。
の3つがあります。

また、歩行の際に白杖で音を出すことにも理由があります。
それは「音を出して周りに自分の存在を知ってもらうため」と「反響音で周囲の状況を確認するため」です。
最近は歩きスマホをする人が増えてきているため、自分の存在を周囲に知らせるのはとても重要なことなのです。

視覚障害=全盲ではない↓
視覚に障害がある方は必ずしも皆が全盲ではないんですよ。
弱視者(ロービジョン)といわれる完全に視力を失ったわけではないが、視野が欠けていたり、視力が弱かったりする方もいます。
映画やテレビなどで取り上げられる視覚障害者は、そのほとんどが全盲であるから、世間一般では「視覚障害=全盲(まったく見えない)」のイメージで捉えられやすいようです。
でもそうではないんだという事を知って頂ければ幸いです。


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